トルコリラ１０年前は１００円台だった！？今は２０円。８分の１って仮想通貨みたいな。

こなさんの質問です⇣
「トルコ選挙時に思ったのですが、新興国通貨売りって旨味があるような気がしますが、
sarahさんの身近でやられている方いますか？デフォルトで取引できなくなると
困りますが、1万通貨単位でやっていれば、損失も限られるし、まだ詳しくは調べて
いないのですが、単純にTRY/JPYを1万通貨月足で月初めに売って、終わりに手仕舞いするのを
2000年4月から2019年2月まで続けていたとすると、148万程度の
利益(マイナススワップ含まずなので、実際はもっと少なくなりますが)が見込めました。

高いスワップ金利は魅力ですが、過去の他国の例を見ても、
金利を上げ過ぎると続かず→通貨暴落ってパターンが多かったように思います。」


ええと。まず、コメントで回答した際、私は、
１９年間持ち続け、スワップ金利で１４８万円の利益を得る戦略。だとばかり思っていました。
すいません〜。
エマージング通貨といえばこの発想しかなかったものですから（汗

こなさんは、逆の発想で、マイナス金利を毎月利食いすることでしのいで、
ショートで為替差益を得ようというものですね。
なるほど。

まず、この戦略でネックになるポイントを２つ考えてみました。

１．スワップ金利
月初めに売って月末に利食いする。
精神的には、ずっと保有し続けて積み上がるマイナススワップを見ているよりは楽かもしれませんね。
ただし、保有し続ける。ということには変わらないので、
結局マイナス金利のデメリットを解消したことにはならないのが難しいところ。

２．ショートポジションの取り直し
例えば、１ヶ月で５０円⇒４８円になって当月２円の利益を得たとします。
そこからまた、月初め４８円にショートポジションを果たして取り直す勇気があるかどうか・・・
もう２円も下がってるんだから、さすがに底値なんじゃないか？
なんていう葛藤との戦いになるわけです。
いつ底掴みするかどうかビビりながらショート・ポジション取れますかね？
しっかり長期的な相場のイメージが描けていれば別ですが、
私は個人的には非常に難しいのではないかなと。
だから結局長期戦略の場合持ちっぱなしかピラミッディングが正解。なんだと思います。





ちなみに私が２０１５−２０１６年にかけてロング⇒損切した位置がこちら⇣



ちょうどくりっく３６５にTRY/JPYが上場し、
営業マンがトルコリラを一般投資家に勧めまくり、
参加者が急増したときに私も便乗しました。

この１０年間のチャートだとわからないですが、
さらにさかのぼったチャートがこちら⇣


２００７−２００８年のリーマン・ショック前後では１００円台だったんですね。
それが７年間で半額に。
だから、みんな５０円台は買いだろう！！！
と思っていたわけです。

ところが蓋を開けてみたら、２０１６年からたった２年で、
その５０円台から２０円台までに暴落してしまいました。

この下落スピード。仮想通貨じゃないですからね。
一国の一通貨、れっきとした法定通貨ですから。

下手したらあと数年で南アフリカランドの１０円台と同水準まで下がるかもしれません。
あ。今は８円台か。こっちもまた安定の安値圏です・・・


とまあ、ここまでの下げを予め予想しての、新興国通貨売り。なら、こなさんの戦略はアリだと思いますが、
１００円台⇒５０円台⇒３０円⇒２０円。

この暴落を長期予想してのショート戦略。
できる人がいたら、ホント尊敬します。




パリスさんのコラムが更新されました⇣
値動きの見極め方２　サポートとレジスタンス


上昇トレンドの場合（左図）は、
・トレンドラインがサポートとして機能する
・平行移動させた線はレジスタンスとして機能する
下降トレンドの場合（右）は、
・トレンドラインがレジスタンスとして機能する
・平行移動させた線はサポートとして機能する
値動きの見極め方２



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